猫は体調不良を隠す動物です。野生の本能で弱みを見せまいとするため、飼い主が異変に気づいた時にはかなり進行していることも。毎日の観察が愛猫の健康を守る鍵です。
毎日チェックすべき5項目
1. 食欲
猫の食欲低下は多くの病気のサインです。24時間以上まったく食べない場合は要注意。特に肥満猫が絶食すると「肝リピドーシス(脂肪肝)」という命に関わる病気を発症するリスクがあります。フードの残量を毎日チェックしましょう。
2. 水分摂取量
猫の1日の水分摂取量は体重1kgあたり40〜60ml。4kgの猫なら160〜240ml。急に水をたくさん飲むようになった(多飲)場合は、腎臓病・糖尿病・甲状腺機能亢進症のサインかもしれません。水の減り具合を観察しましょう。
3. トイレの状態
- 尿の量・回数:多尿は腎臓病、少尿・無尿は尿路閉塞の可能性
- 尿の色:濃い黄色は脱水、赤・ピンクは血尿
- 便の状態:下痢・便秘が3日以上続いたら受診
- トイレの回数:頻繁にトイレに行くのに少量しか出ない→膀胱炎の可能性
4. 被毛と皮膚
健康な猫の被毛は艶があります。毛並みが悪い・過度に毛が抜ける・フケが多い場合は皮膚疾患や栄養不足のサイン。グルーミングしなくなった場合は体調不良の可能性大です。
5. 行動パターン
いつもと違う行動は病気のサイン。隠れるようになった、高い所に登らなくなった、遊ばなくなった、攻撃的になったなどの変化に注意。猫は痛みがあると性格が変わることがあります。
定期的な健康管理
ワクチン接種
| 3種混合 | 猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス、猫汎白血球減少症 |
|---|---|
| 接種時期 | 生後8週→12週→16週、以降年1回 |
| 費用 | 3,000〜5,000円 |
完全室内飼いでも3種混合ワクチンは推奨。飼い主の衣服にウイルスが付着して持ち込むリスクがあるためです。
体重管理
月1回は体重を量りましょう。猫の理想体重の目安:
- 一般的な成猫:3.5〜5.5kg
- 大型種(メインクーン等):6〜8kg
- 小型種(シンガプーラ等):2〜3kg
急な体重減少(1ヶ月で5%以上)は病気のサイン。逆に肥満(理想体重の120%以上)は糖尿病・関節疾患・肝臓疾患のリスクを高めます。
歯のケア
3歳以上の猫の約70%が歯周病を持つと言われています。口臭・よだれ・食べ方の変化は歯のトラブルのサイン。歯磨きは毎日が理想ですが、週2〜3回でも効果があります。歯磨きが難しい場合は、デンタルケア用のおやつやジェルを活用しましょう。
年齢別の健康管理
子猫(〜1歳)
ワクチン接種、避妊去勢手術(生後6ヶ月頃)、ノミ・ダニ予防を確実に。成長が著しい時期なので月1回の体重チェックを。
成猫(1〜7歳)
年1回の定期健康診断(血液検査+尿検査)を推奨。ワクチンの追加接種、ノミ・ダニ・フィラリア予防を継続。
シニア猫(7歳〜)
年2回の健康診断を推奨。腎臓病・甲状腺機能亢進症・糖尿病の早期発見が重要。血液検査に加え、尿検査・血圧測定・甲状腺ホルモン検査も受けましょう。
すぐに病院へ行くべき症状
- 24時間以上の絶食
- 頻繁にトイレに行くが排尿できない(特にオス猫→尿路閉塞は命に関わる)
- 嘔吐が半日以上続く
- 呼吸が荒い・口を開けて呼吸している
- ぐったりして動かない
- 血尿・血便
- 痙攣・発作
- 腹部が急に膨らんだ
よくある質問
完全室内飼いでもワクチンは必要?
はい。飼い主の衣服にウイルスが付着する可能性があり、3種混合ワクチンは推奨されます。
猫の平均寿命は?
完全室内飼いの猫で15〜20年。定期的な健康管理で長寿をサポートできます。
ペット保険は必要?
高齢になると医療費が増えるため検討をおすすめします。ペット保険比較も参照してください。